辰彦の日記

一介のサラリーマンが、人生の記録と、文書の練習のために書くブログ

『ゆるくても続く~知の整理術』 pha

このブログを始めるきっかけにもなった本の内容を、メモ的にまとめてみる。

内容は、著者の勉強方法について、ノウハウをまとめたもの。

著者のPha氏は、京都大学の現役合格者であること、なんとなく会社に勤めていたこと、根性・体力に自信がないところなど、私に共通するところが多く、本の内容についても、8~9割共感できるものであった。

なので、このブログ記事を残すことが、私の生涯の勉強方法における基幹となるような気がする。

 

ゆるくても続く~知の整理術 (だいわ文庫)

ゆるくても続く~知の整理術 (だいわ文庫)

  • 作者:pha
  • 発売日: 2019/11/09
  • メディア: 文庫
 

 
はじめに なんとなく楽しんでいるやつが一番強い

勉強の3つの軸
①「習慣の力」でやる
・人類最大の敵は「めんどくさい」。
・自分の意思で環境を変えて、勉強も風呂みたいに習慣化。「なんとなく」できるようにしよう。

②「ゲーム感覚」でやる
・ゲームとして楽しむためには、「余裕」と「達成感」が必要。
・「余裕」のある「メタ視点」を持つために、自分が宇宙人、未来人、死人であるという想像もあり。
・「達成感」を得るために、自分にご褒美をあげたり、やることをやったメモをぐしゃぐしゃに破り捨てるなど、仕組みをつくろう。

③「楽しいことだけ」やる
・人間の体は、自分に必要なものはおいしく楽しく感じる。
・自分が本当に楽しい、知りたいことだけ学ぼう。
・楽しくなるように、「楽しんでいる人の脳」をコピーしよう。


序章 知の整理術 4大メソッド
① デジタルよりアナログ
・「五感」を利用する。
・「本をかじる」すすめ。クラピカの鎖のエピソードを例に。

② 書くと進む
・「言葉にする」は偉大な力。「何が問題か言語化できれば、半分解決したようなもの」。
・脳内記憶を、ノートやネットといった外部に「拡張」しよう。

③ 情報よりメタ情報
・「余談」が記憶を強くする。情報より、メタ情報(情報についての情報)が大事
・本を「血肉」にする方法は、詳しい人と親しくすること。周りにいなければ、ツイッターなどでフォローする。

④ 制限は力
・欠損はときに「天才」を生む。想像力や創造性というのは、限られたリソースの中で何とかやりくりしようとするときに生まれる。
・できるだけ選択肢の多さを求めつつも、選択肢が少なくても不満を持たず、その状況を活用するという姿勢が一番いい。


第1章 情報を整理するインプットの技術
①記憶までのショートカット法
・まずは「興味を持つ」。どんなジャンルも面白がっている人がいるので、その人を見て、その世界の空気をつかむ。マンガ、専門用語の学習もおすすめ。
・「知識をかきまぜる」ように読む。曖昧な記憶の方が実用的。そのジャンルの本を3冊くらい読んで、雰囲気や空気をつかむ。
・「牛の消化」みたいに覚える。何度も繰り返して、短期記憶から長期記憶に移し替える。勉強は「3歩進んで2歩さがる」精神で。

②記憶を強めるテクニック集
・ノートを読み返す。復習は、短時間で何度も繰り返す方が記憶に定着する。
・メモやノートはストック(長期的に残すもの、ブログなど)とフロー(どんどん流れていくもの、ツイッターなど)をきちんと区別しよう。できるだけ早いうちに、フローからストックに移す作業をしよう。
・ぼーっとする。ぼーっとする予定の前に、覚えたいことや考えたいことをインプットする。
・覚えたいことを抱えて散歩する。覚えることは3つ選ぶ。
・覚えたい内容を、本、メモ、ツイッターのフォローなど、自然に目に入るようにする。
・ネットを情報源としてインプットする。お気に入りのキュレーター的な人を持っておこう。メタ情報の見ごたえでおすすめは、はてブ

③「紙の本」活用法
・テレビを見るように、気軽に本を読もう。本の要旨はせいぜい20ページくらい。
・本のおもしろさや重要度によって段階をを分けて、読書メーターやブログで「読書メモ」を取ろう。
・本棚をザッピングしよう。

④「図書館」活用法

⑤「五感」フル活用法)
・ノートやメモにも引っ掛かりをつくる。


第2章 頭を整理するアウトプットの技術
①「ネット」活用術ー軽いアウトプット法
・ブログやツイッターを活用しよう。脳内記憶装置の拡張、他人に教えると理解が深まる、他人からの反応で理解が深まる。

②「紙とノート」活用術ー重いアウトプット法
・アイデア出し→構成を考える→実装する。全体の作業時間も長くなるので、段階を切り分けて考えて、頭をせいりしよう。
・ひとりプレストのすすめ。

③さらに磨くテクニック集
・とりあえずパクる。
・アウトプットの内容、目的によってノートを使い分ける。
・考える材料をすべて頭の中に入れ直した状態で休むとアイデアが出てくる。「レミニセンス効果」。
・何かがよくわからなくなったときは、とりあえず言葉にしてみよう。


第3章 だるいを解消するモチベーションとスケジュールの技術
①だるさ解消法
言語化する。
・姿勢を変える。
・日付を書く。
・お金をつかってみる。
・死を意識する。

②スタートダッシュ
・自分の「ダメさ」を計算に入れる。
・タスクの手の付けやすいところを探す。
・タスクをリストアップする。

③カレンダー管理法
・スケジュールは前期、中期、後期の3つにわける
・〆切やミーティングなどの固定した予定を書くカレンダー1と、作業の進行予定など、流動的なスケジュールを書くためのカレンダー2を分ける。カレンダー2はちょくちょく作り直す。

④時間を区切る法
・切れば切るほど。時間は増える。ボモドーロ・テクニック。
・「気分転換」をたくさんつくる。


付録 教養が身につくマンガガイド
蛇蔵「決してマネしないでください。」→科学知識
稲垣理一郎BoichiDr.STONE」→科学知識
細野不二彦ギャラリーフェイク」→アート
関川夏央谷口ジロー「『坊っちゃん』の時代」→文学
施川ユウキバーナード嬢曰く。」→読書
・フランクリン・コヴィー・ジャパン監修「まんがでわかる7つの習慣」→自己啓発